こんにちは、 ぎんです。
ツイッターでこんなツイートを見かけました。
脚本家だか評論家だかの人が、生前の淀川長治さんに、一年で見た映画の本数自慢したら、淀長さんは「見た本数は問題ではない。何度も見返すべき作品というものがあって、それを見つけるために本数見る必要があるのだ」と説いたらしいのだけど、これは様々なジャンルの趣味に当てはまることだと思う
— highland @鍵島7 A07ab Little fragments (@highland_sh) 2018年1月12日
映画の見た本数を自慢する人に対する映画評論家・淀川長治さんの返しが至言「様々なジャンルの趣味に当てはまる」 - Togetter
リアル脱出ゲームや謎解きイベントで考えてみると「必ずしもそうとは言えないのでは?」とふと思いました。その理由と、じゃあ謎解きイベントにたくさん参加すると何が手に入るの?ということについて考えをまとめます。
謎解きは一度しか参加できない
大体の趣味は出会ったもの(本・漫画・映画・音楽・食べ物・人・絵画・場所・演劇)をなんども繰り返し見たり、聞いたり、行ったり、会ったりして、何度も何度も味わうことができます。
しかし謎解きイベントにおいては、いかに面白いコンテンツであったとしても人生で一度だけの体験しかできません。それ以降は思い出を語るぐらいです。(リピーター公演を除く)といってもあまり語られることもありませんが。
仮にもう一度参加したとしても内容を知っているので、同じ感動や体験は二度と味わうことができないでしょう。そういった点で謎解きはほかの趣味の楽しみ方と前提が異なっていると思います。
なぜほかの趣味と楽しみ方が違うのか
簡単に言えば楽しむポイントの問題です。
謎解きやミステリーが「自分の頭を使って何かを解き明かすプロセス」を楽しむイベントだからです。それが満たせない状態(答えを知ってる状態で参加する)では楽しさが成立しないのです。
※リピーターを楽しめる場合は「雰囲気・役者との絡み・自分の思い出をたどる・特定の人たちと一緒に時間や体験を共有する」ことが大事になっているからであり、解き明かすプロセスを楽しんでいるわけではないのです
一方でほかの趣味は(多種多様なのでひとくくりにはできないですが)、このツイートであるように「何度でも味わえる・楽しめる」ことを前提にしているため違いが生まるのでしょう。
脚本家だか評論家だかの人が、生前の淀川長治さんに、一年で見た映画の本数自慢したら、淀長さんは「見た本数は問題ではない。何度も見返すべき作品というものがあって、それを見つけるために本数見る必要があるのだ」と説いたらしいのだけど、これは様々なジャンルの趣味に当てはまることだと思う
— highland @鍵島7 A07ab Little fragments (@highland_sh) 2018年1月12日
自分が気に入ったものは何度でも楽しめるほかの趣味と比べれば、謎解きという趣味はひじょーーーーにコストパフォーマンスが悪いのです。なぜなら、たくさんイベントに参加して「これだ!」と思うイベントが見つかっても、それはもう二度と参加できないからです。
※念のため記載しますがコスパが悪いこと=悪とは考えていません
なのでツイートで紹介されていた「何度も見返すべき作品を探す」という見解は謎解きにはあまり当てはまりません。(謎解きイベントの楽しみ方を謎を解くこと自体に置いているケースにおいて)
では謎解きの参加回数を重ねることは、何を得る事につながるのでしょうか?
謎解きイベントにたくさん参加すると得られるもの
ほかの趣味とは違うよ!ということで提案です。
「行った回数は問題ではない。あなたがとても楽しめるイベントというものがあって、それを見つける嗅覚を養うためにたくさんのイベントに参加する必要があるのだ」
という考え方はどうでしょうか?
謎解きの楽しみ方のメインは「そのイベントの謎を解くこと」でゆるがないでしょうが、それ以外の楽しみ方はとてもたくさんあると思います。それは各々できっと違うでしょう。
どのイベントがあなたにマッチし、その楽しみかたを満たしてくれるかはあなた自身にしかわかりません。比較的万人受けするイベントというのはもちろんありますが、やっぱりそれがあなたに合うかはわかりません。
なので、あなた自身が謎解きという趣味を通じてもっと楽しめるようにするためには「自分の嗜好を理解して、さらにどのイベントならそれを満たせるのか?という嗅覚を身につける」とより充実した謎解きライフが送れると思います。
嗅覚は身に付けるのはどうすればいいのか? っていうのは、絶対人によって違うのですみませんわかりません。そのうち、ぎんがイベントの参加する・しないを判別するためのポイントについた記事でもまとめるのでよければ参考にしてください…!