こんにちは、 ぎんです。
前々から思っていたことがあります。
それは「謎は高級嗜好品」だということです。
なぞまっぷではいままで様々な謎をまとめてきました。テレビだったりTwitterだったり、本だったり、公演だったり、Web謎だったり。
謎は形態を問わずいろいろな所で生み出され、日々消費されていきます。
毎日100近い謎が生み出されているとすれば、1年間でなんと3万6500問も謎が新しく増えていることになります。
すごい…。実際はもっと多いと思いますが。
さて、これだけの数生み出される謎ですが、謎解きには大きな特徴があります。それはもう一度見られる可能性が非常に低いということです。
謎はヒラメキを産むためにある
謎解きの多くは「ヒラメキが必要な問題」として作られています。知識が不要で、関連している物事や普段しないものの見方ができれば小学生でも解けるというのが売りです。
そのためヒラメキというのは「新しいことに気づく作業のこと」であり「すでに知っているもの(=知識)」を問うわけではありません。
たとえば、この問題を初めて見たときはヒラメキを感じると思いますが、2回目以降はカラクリを知識として蓄えているため単純な作業として認識してしまうわけです。(2回目以降はヒラメキは発生しない)
ひらがなの50音表を示しています。それぞれ順番にそって文字を拾っていくと答えが見えてきます。
答:りもこん
するとどうなるかというと、二度とこの謎に戻ってくるわけないわけです。そして、あなたがヒラメケる問題が1つ減ったことになります。これをひたすら続けたら最後はどうなるのでしょうか。
ここに映画や音楽、本との違いがあります。
謎とその他のコンテンツの違い
繰り返し見返すことで新しい気づきや、そのときの感性によって受け取れるものが変わるコンテンツと異なり、謎解きにおいては「初めて解けたときのヒラメキ」という旨味はその謎において一生に一度しか味わうことができません。(忘れていればまた別かもしれません)
作り上げるまでのプロセス(謎制作者のヒラメキや問題を作成するための作業)を考えれば、人生で一度きりのヒラメキを味わうためにのみ存在する謎は「高級嗜好品」なのです。
そう謎解きは贅沢品。
ニコリのエニグマ
ニコリのエニグマは、高級嗜好品である謎を40問詰め込んだ謎解き本です。
謎解き慣れしている人は最初の簡単な問題では感じにくいかもしれませんが、中盤以降は「ヒラメキ」を感じられる謎が多数載せられています。
ぎんもすべてを解ききれたわけではありませんが一癖も二癖もある問題が多いので、長い間バッグのお供になることは確実です。
ちなみに価格は800円(税別)とお手頃でした。
高級嗜好品のわりに800円/40問と考えると20円/問なんですよね。と、自分で書いてておかしな話ですが、なんかそう言われるとお得感を感じます。
ヒントや解説もしっかりありましたので、いつまでも解ききれず積み残してしまうといったことにもなりにくそうです。
みなさんも、高級嗜好品である謎を使って新しくヒラメキを探してみませんか?
以上「ヒラメキは1回きり、謎解きは高級な嗜好品だと思う」でした。