こんにちは、 ぎんです。
第3回日本謎解き能力検定(謎検)で全国1位をとった「すいとん (@nyorogama) 」さんに直撃インタビューをしてきました!
ということで、この記事ではすいとんさんがどんなことを考えて1位をとったのかご紹介します。
インタビュー
1級&世界1位おめでとうございます!
まずはお名前と謎解き歴を教えてください。
すいとんです。
謎解き公演に初めて参加したのは今から6年前の2012年春です。
初参加の公演はいわゆるテーブル型だったのですが、webの脱出ゲームを現実で遊べると期待していた僕は「リアル脱出ゲームちゃうやん!!!」って思ってました。
まあ小学生のころからなぞなぞっ子でパズルっ子だったのでその後ズブズブにはまって今に至るんですけどね。
小学生のころから謎解きをしていたと…英才教育だ。
好きな謎・不得意な謎について
好きな謎/苦手な謎を教えてください
アイテム多めの、立体感のある謎が好きです。謎検とは真逆の方向性ですが。
1枚謎では「一見ベタ問のようだけど、それを逆手に取ったひっかけ問題」も解いてて楽しいですね。
苦手なのは作業量が多いのに作業を進めても答えに近づいている感じが全くしない謎ですね。精神的スタミナが低いので投げ出しがちです。
ちなみに、好きな謎制作者はいらっしゃいますか?
六角定規さんやかめくんの作るクセのある問題がお気に入りです。身内ばっかりでごめんなさい。団体だとよだかのレコードやSeekerやハテナボックスが好きです。
さすが元関西在住、関西の謎解き制作者の名前がでてきますねー。団体も結構特色があるのう。
今回の謎解き検定の感想は?
今回の謎検の感想を教えてください!
問題そのものは思っていたより簡単だったというのが正直なところです。その分、1問解くごとに脳のギアがどんどん入っていくのを感じられたので楽しかったですね。
思ってたより簡単はわかります、ぎんは過去2回受けてますが今回は簡単めだったと思います。
やっぱり、1級は狙っていましたか?
1級を狙っていたか、と言われると微妙なところで正確には「1級を取った場合、総合1位も獲る」のを目標にしていました。
謎検は多くの人がその名の通り検定、つまり自分の謎解き力を測るテストだと思って受けていると思うのですが、僕は完全に競技謎解きに出場する感覚で受けていました。
ただ、解神や謎解き王トーナメントと大きく違うところが謎検にはあって、「出された問題全てに正解する人がいる」前提で謎検は作られているんですよね。
※解神:毎年開催されている競技謎解きイベントの名前
※謎解き王トーナメント:零狐春が主催するWEB謎解きイベントの名前
解神や謎解き王で僕は「無理そうな問題はさっさとスルーして解ける問題を素早く解き重ねてアドバンテージを稼ぐ」タイプなので解き進める速さに自信があっても「1級=全問正解」の壁は大きいだろうと感じていました。
そういうわけで上に挙げたような目標設定にしていたのですが、結果的には今回の問題セットが僕にとってラッキーだった、という感じですね。
謎検定の準備について
試験にあたり準備したことはありますか?
第1回の過去問集は持っていたのでそれを見て出題傾向の整理はしました。
当日はPC受験にして、用意したものはシャーペン、消しゴム、方眼紙、レポート用紙、タイマー、サイコロです。
レポート用紙はあらかじめ1~50の番号を書いておいて各問題の答えと気になった点を整理しやすいようにしておきました。これはやってる人が多そうです。
タイマーは公式で表示される残り時間と別に経過時間を見たくて用意したのですが、最初に間違って2回押してON→OFFとしてしまったため不発でした笑 サイコロはサイコロを使う問題用兼困ったときの神頼み用です。
サイコロ問題よくありますね(笑) なるほどリアルサイコロを用意することで解きやすくなるのか…覚えておこう。
みなさん気になっているところだと思うのですが、どんな解き進め方で謎検を解いていったのでしょうか?
1周目は「問題を見て5秒くらい手も頭も止まったら一旦飛ばす」方針で解いていきました。
問題を飛ばす際はその問題の概要を書き写していたのですが、それがきっかけで思考が整理されて解けた問題も多かったですね。
20分くらいで1周し終わって、その時点で解けていなかった問題は3問。
この時点で異次元のスピードと謎解き力なんだが…
その後はもうひたすらメモを書いたり他の問題に情報が無いか探したり。 ちなみにごり押しやメタ・推測が効きそうな問題は容赦なくそういったテクニックも使っていきました。
全部解き終わった後の全体の見直しもしていません。
僕が一発で解けなかった問題があったのに対して、全問悩まずに突破できる人もいるだろうという想定をしていたので、正確性よりもタイムを優先しないと1級合格しても1位は獲れないと判断したからです。
(いねー)
検定なのに正確性を重視しない、というのは少し特殊な立ち回りかもしれません。
たしかにその立ち回りは特殊ですね、1位を目指すよりも1級を目指す方が大多数ですよね。
謎解き力をアップするにはどうしたら良いでしょう?
謎解き制作をされていますが、謎解き力アップにどんな効果があるでしょうか?
僕あまり謎解き制作してないですけどもいいんですかね?
謎解きを作ると、問題の構造や制作者の心理は理解しやすくなるので、細かい要素を見逃すことは減ると思います。謎検でいうと注意力や分析力の部分ですね。
あとは自分が作った問題は知っている問題になるので、単純にデータ量が増えて同じ発想の問題は解けるようになります。
制作者視点で言うとネタ被りなんでショックも大きいですけど。
謎解き力をアップさせるには、どういう方法がオススメですか?
簡単なものでいいので、たくさん小謎に触れて基礎体力をつけるのが一番手っ取り早いと思います。
本屋で売っているような普通のクロスワードパズルも、語句変換と短文クイズと単語推測の塊なので地力を養うには良いんじゃないでしょうか。
小学生向けのなぞなぞ本も意外と役に立ちます。基礎があれば難しい問題でも何らかの糸口は見えるようになってくるかと思います。
まあ世の中僕も解けない問題多いんですけど・・・
謎検を通じてわかったコツやアドバイス
謎検のコツなどやアドバイスがあれば教えてください
点数にしろ、時間にしろ、自分の中の目標設定はきちんとしておいたほうがいいと思います。受験中もペース配分しやすくなりますし、終わった後もそれを達成できたかどうかで次に繋げられるので。
僕個人としては、次回スタイルを変える、ということはあまりなさそうです。
手強かった問題について
今回の謎検で一番手強かった問題はどれでしょうか? またその問題に対してどのようにアプローチしたのか教えてください(受験した人だけわかる感じで大丈夫です!)
最後まで残った問題は49です。
要素の少ない問題だったので、「何がこの問題の答えを一意にしているのか?」という部分を念頭に置いて考えたらなんとかできました。
そんな発想したことないわ…
あなたにとって謎解きとは?
月並みですが、遊びです。遊びじゃなかったら頑張れないです。
遊びに全力なすいとんさん、どうもありがとうございました!
ということで
以上、謎解き検定1位「すいとん (@nyorogama) 」さんのインタビュー記事でした。