レモンデイズ×ぺよん潤謎のクオリティがひどい
こんばんは (@tenhouginsama)です。
今回は、レモンデイズ×ぺよん潤の「宇宙戦艦ダイワ」のレポートを書いていきます。(ネタバレ無しの、感想・評価です)
1:あらすじ
地球が突如侵略された!敵はバビルス星総統バモラー。 このままでは地球はバモラーの支配下に置かれてしまう。
残された手段は惑星をも破壊できる無敵宇宙砲を積み込んだ最新鋭の宇宙軍艦ダイワに乗り込み、バビルス星へと向かう事のみ。
君は地球の、そして宇宙の平和を取り戻す事ができるのか?!
2:参加した感想について
今回の公演は当日券で3,000円のイベントでしたが、その価値はありませんでした。とてもつまらなく、終った後あまりのクオリティの低さにイライラしました。
今回の公演は委託公演と呼ばれる、他団体の作成した公演を再現するイベントです。そのため、今回の公演に対する問題点は以下の切り口で評価していきたいと思います。
- レモンデイズの運営上の問題点
- ぺよん潤氏の制作した謎の問題点
- 委託公演における問題点
どれか1つが悪かったのではなくそれぞれに問題があり、それらのトータルの結果として不満足な結果に終わりました。感想を一言で言えば、「友達の家にいって『謎解き作ったからやってみてよ』といわれやった」ような感じです。
ぎんチャート
テンション推移図
3:レモンデイズ運営の問題
開始、開場時間が守られない
いままで2回しか参加していないのに、2回とも守られませんでした。
GMが初心者だった
「初心者がGMをやるな!」という意見ではなく、本公演に関しては力量が必要だと思われる公演だったので「初心者には難しいだろう」という配役のミスを指摘するものです。(当日に「初心者がGMをやります」という説明がありました)
※ 個人的には、初心者だろうがプロだろうが同額をとっている以上差はあまりないと思っていますただし文化祭のイベントや、初めての主催などケースバイケースですが
今回のイベントは特に、委託公演ということ・公演の内容が比較的チープであったこともあり、余計にGMの能力が必要となるイベントだったため不満が募りました。
設備が金額に対して劣っている
テレビ画面は非常に小さく、音響設備もない。
人が集まらない
当日参加した時に、たまたまお会いした方を引き連れて参加したら「その2人」しかいませんでした。他の方に話を伺うとソロ公演もめずらしくないそうです。
これはあくまで個人的な話になるんですが、謎解きをソロでやるのって非常につまらないんですよね。しかも今回は公演内容もあって、人数が少ないことによるメリットも特になく。
レモンデイズでは人数が少ないことをよしとしているようで、ソロの場合でもキャンセルがないようですが、事前予約が少ない場合は事前に連絡をいれるなどが欲しいです。
4:ぺよん潤氏の問題
内容が面白くない
PLEAZに参加した制作者が、謎の多い公演に影響を受け今回の公演「宇宙戦艦ダイワ」も謎・ステップ数を増やしたそうです。
ただし、個人的な感覚としては小謎が増えたというよりは面倒な作業が増え、動線がわかりづらい(ない)、公演を薄く伸ばしたような印象でした。
いままで参加した謎の数が多い公演の特徴として、あくまでしっかりとした面白さの上で、謎の数で参加者に絶望感を与えるというところに面白さがあると思っています。謎の数・ステップ数を安直に増やすことや動線を薄くする事で難易度の上昇を図るのは、つまらなさを加速させるのではないかと感じました。
5:委託公演について
今回の公演は、会場の雰囲気からOPに至るまで比較的チープな公演でした。それはもしかしたら、制作者の意図によるものであり、笑いを誘うものであったかもしれません。
しかし、簡素な設備、不慣れなGM(運営)もあり、クオリティの低さを強調しているようにしか感じられませんでした。つたないオープニングでも、会場の雰囲気やGMのテクニックによって意図的に笑ってもらうこともできたと思いますし、満足度も全く違ったのではないでしょうか。
委託公演は、作った団体が運営しないため公演の機微を再現し辛い可能性があります。
委託公演って難しいなと思いました。
— ぎん@リアル脱出ゲームブロガー (@tenhouginsama) 2015年10月8日
○○団体・○○さんだから許される謎とか、公演の機微を把握するとか、運営・GM体制が整ってるとか、設備が要件を満たしてるとか
本当にいろいろな観点で修正・調整をしないと委託の満足度って担保できないなと感じました
今回の公演についても意図的なチープさをおそらく売りにしていると思うのですが、委託公演による再現の難しさもあり、良さが完全に潰れていたんじゃないかと思います。(もっとたくさん人がいて、みんなで笑いながらやれれば変わったんじゃないかなあと)
価格が高すぎる
色々と問題点やクオリティに難があるにも関わらず、当日3,000円は高すぎます。
6:まとめ
今回は、公演内容と運営に不満点が多々あり、その相乗効果として個人的には最低な評価です。それこそ、「もう行かない」というやつです。
公演数や、開催数などを鑑みれば全国でも有数の団体といえるにもかかわらず、運営の酷さや公演内容については目に余るものがあります。関西における謎解きの一角をレモンデイズが占めていることは間違いないだけに、今回の公演については非常に残念です。
委託公演の難しさについて
「地方に謎を」、「地方の謎を都心に」といったモットーのもと、委託公演という話がよく聞こえてきます。
ぎんも当初は「その考えいいね!」という派で、陰ながら応援していたのですが、団体に依存するような公演(GMの喋りや団体のカラーでもっている)については、パッケージ化が難しいのではないかと感じています。
※そもそも委託ありきで公演を制作していないことが多い
その点SCRAPは、パッケージ化に成功し、全国公演では各都道府県のイベント会社に委託して公演を行っていたりとその辺りのノウハウを溜め込んでいます。
今後、自分たちの作品を外にもっていってやってもらうには作り始めから「誰がやっても一定のクオリティを提供できる作品」という観点で制作することも重要になってくるのかもしれません。