北の謎から(北謎)のレポート
こんばんは (@tenhouginsama)です。
先月北海道で行われました、「北の謎から3(北謎)」の寄稿レポートをいただきましたのでご紹介したいと思います。
公式サイト
今回ご提供いただいたのは、紗羅さんです。
以下、寄稿記事となります。
1:最初に
北海道の謎フェスイベント「北の謎から(通称・北謎)」に行ってきました。
北謎は「遠征できないなら自分達でイベントやっちゃえばいいんじゃね」というコンセプトのイベントだそうです。2013年に始まり、今年で3回目の開催です。
公演情報
公演名 | 北の謎から http://kitanazo.blog.fc2.com/ |
種類 | フェス系イベント |
チーム人数 | 2~5人 |
開催日 | 2015年6月27日(土) |
開催時間 | 10:00~21:00 |
開催場所 | 北海道産業振興センター 札幌市白石区東札幌5条1丁目1-1 |
参加費 | 共通入場券 1000円 +各公演参加費 500~2500円 |
私はリアル謎解きゲームに行き始めて半年弱(北謎参加当時)で、合同イベントは初参加でした。謎解きがほぼ初めての友人と2人で、3つのイベントに参加しました。
2:ひらめき王子救出大作戦!
公演情報
公演名 | ひらめき王子救出大作戦! |
種類 | ヒミツキチ型 |
チーム人数 | 4人 |
所要時間 | 60分(+解説) |
参加費 | 1500円 |
トムソーヤは、北海道の謎解きイベント制作会社で、北の大地ではSCRAPに次ぐ有名団体のようです。
あらすじ
このままではあなたに二度とひらめきが訪れることはない。
60分以内に謎を解いて「ひらめき王子」を救出せよ!(公演時の前説より)
感想
トムソーヤは法人企業ですが、フェス系イベントということもあってか、学生団体のようなアットホームな感じがありました。
もともと「ひらめき王子救出大作戦!」は6人1チーム用に作ったものらしいのですが、今回は謎解き経験者が集まってくることを想定して、チーム人数を4人に減らしたということです。
謎自体は紙モノの王道をゆくものが多く「さすがSCRAPに次ぐ団体」、という印象を受けましたね。難しくもなく簡単でもなく、ちょうどよい難易度でした。経験者が集まっているため、4人でもサクサク進んで、5~10分くらい余って脱出成功したように記憶しています。
特徴的だったのは、王子を救出するまでのステップがいくつかあって、各ステップで「○○系謎」というように同じ系統の謎がまとまっていたことでしょうか。
スタンダードさからいっても、北謎の1発目を飾るにふさわしい謎だったように思います。ただ、経験者が6人集まると簡単すぎるような気がするので、再演するなら4人1チームにするか、6人1チームで制限時間を30~40分にするほうがいいのかも…。
3:田舎からの脱出
公演情報
公演名 | 田舎からの脱出【再演】 |
種類 | ヒミツキチ型 |
チーム人数 | 4人 |
所要時間 | 60分(+前説10分、解説15分) |
参加費 | 1000円 |
あらすじ
父母が育った思い出つまったこの村に降りかかったのは、「6年後、廃村」という現実。
貴方は、この村に戻ってきた前途有望な若者。
その発想力と行動力で、この村の課題を一つずつ解決し、この絶望的な状況を救うことができるでしょうか……(北謎ブログより)
感想
2014年の北謎で初演し大好評だったらしく、再演の今年も20枚のチケットはすぐに売り切れていました。前日に急きょ4枚追加で販売があり、そのおかげで参加することができました。
「田舎からの脱出」は、手作り感満載!の一言に尽きます。紙類や小物類は、制作者ががんばって作ったんだろうなーと思わせるものばかり。そんな小道具たちや司会が、ストーリーに彩りを添えています。謎はこちらも難しくもなく簡単でもないものでした。
でも解いていて楽しい!各地の謎解きに精力的に参加している制作者らしく、いろんな種類の謎が出てきます。
ひとつ残念だったのは、解説時にストーリーに沿って説明があったのですが、そのストーリーが謎解き中には気付けなかったことです。あとになって振り返ると「そういうことか!」と思うのですが、謎解きに一生懸命になってる時にその謎とストーリーを絡める余裕はありませんでした。
途中にわかりやすい誘導や説明がほしかったところですね。 とは言うものの、すべての謎が解けた時には感動が待っています。
経験者はもちろん、初心者にも自信をもってオススメできる公演でした。再演があればぜひ足を運んでみてください。 制作者渾身の演技は必見です!
4:プレゼントボックス
公演情報
公演名 | プレゼントボックス |
種類 | Penguin Factory http://penguin-factory.jimdo.com/ |
チーム人数 | ヒミツキチ型 |
所要時間 | 4人 |
参加費 | 30分(+前説、解説) |
あらすじ
失われていく記憶を取り戻すために彼女は僕との想い出をその箱に封印した。
そして、その封印を僕が自分の手で開放しない限り、彼女は僕のことを永遠に忘れてしまうらしい……(Penguin Factory公式サイトより)
感想
北謎前日のデバッグ公演で、Twitterの話題をさらっていったのがPenguin Factoryの「プレゼントボックス」でした。
その評判を聞いて、北謎当日に参加を申し込みました。 すごいです。言葉にならないくらいすごいです。とにかくすごい。 これができただけでも、思い切って関東から遠征してよかったと心から思います。
4人が囲むテーブルの上には、想い出が封印されているというかわいらしい箱が1つ。このリボンをほどくところからゲームが始まります。なんともワクワクさせられる演出じゃあありませんか。
ところがこのかわいらしい箱の中には、謎がこれでもか!というほど詰まっています。所要時間30分の公演ですので、謎の量はけして多くないのですが、謎が詰まっています。そしてその謎は驚くほど鮮やかです。このちいさな箱の中によくこれだけ詰め込んだものだと戦慄しました。
謎の途中にストーリーはほぼありませんが、解き終わった後、もしくは解説を聞いた時には、甘酸っぱい感動に満たされることうけ合いです。
私のチームの結果は失敗でしたが、封印を開放しようと格闘していた時間は30分とは思えないほど長いものでした。それだけ濃密な時間が過ごせます。これで1000円というのは破格の値段でした。もっと払いたい。
難易度は私の感覚からすると高く、謎は経験者向けに思えますが、上質な謎に出会ってほしいという思いから初心者にもぜひオススメしたいです。
北謎当時には再演予定はないとのことでしたが、このたびめでたく再演が決定したそうなので、お近くのかたはもちろん、遠方のかたも、ぜひ参加してください!
5:北謎に参加して
はじめての謎遠征は、プレゼントボックスはじめ楽しい謎解きに出会えて本当にいい経験になりました。
開場前には、互いに知り合いと思われる参加者や主催者が固まって話していて、「ちょっと場違いなとこに来ちゃったかも」と不安に思っていたのですが、始まるとそんな不安はいつの間にか消えてしまいましたね。アウェー感はまったくありませんでした。
あとから聞いたとこによると、北海道には謎解きイベントが少ないため、イベントに参加しているうちに自然と顔なじみになってしまうようです。
来年も行きたい!
心からそう思えるイベントでした。
寄稿記事について