リアル脱出ゲームの歴史を振り返る
こんばんは (@tenhouginsama)です。
今回はリアル脱出ゲームの歴史を複数回に分けてご紹介していきたいと思います。なお、今回の記事作成にあたり謎解き研究会と呼ばれる会合に参加して情報を入手してきました。
1:謎解き研究会とは?
南さん、ぺんたさん、えぴくすさん、としさん とメンバーの累計謎解き参加数が数千回に達する、「日本で一番謎解きイベントに参加しているんじゃないか?」という方々で謎解きイベントについて語る集まりです。
明確な参加資格等は無いと思いますが、目安としてはイベント参加回数が500回以上、または「各団体内情に詳しい、特殊なポジションにいる」などといった要素がある方が対象になると思います。とりあえず濃い集まりです。
そして今回は、その場にてSCRAPのリアル脱出ゲームの歴史が語られましたので複数回に分けてご紹介したいと思います。今回は2007年~2008年が対象となります。
2:リアル脱出ゲームとは
リアル脱出ゲーム(リアルだっしゅつゲーム)は、SCRAPが商標登録を取得している体感型イベントサービスの名称。
イベントの主旨としては、一つの会場に集まった参加者達が協力し、様々なヒントを元に謎を解いてその場所から脱出するというもので、インターネット上における「脱出ゲーム」のリアル(現実)版である。
クリムゾンルーム
リアル脱出ゲーム制作のきっかけはWEBで公開されていた脱出ゲーム「クリムゾンルーム」で、今日のリアル脱出ゲームの礎となっている。
3:2007年 リアル脱出ゲーム誕生
謎解きの宴 脱出とパズルとカレーとビール。(2007/7/7)
記念すべき第1作目のリアル脱出ゲーム。フリーペーパーを発行しながらイベントを開催していたSCRAPが、創刊3周年記念として制作した作品。
当時の加藤さんのブログがこちら。
パズル工房「葉樹林」全面協力! パズルの謎はバブルより熱い!古今東西の奥深いパズルをたくさん楽しめます。 パズルを解ければ、人生の謎も少しわかります。
最初のリアル脱出ゲームはパズル業界では有名な、京都のパズル工房「葉樹林」の協力の元制作されている。
SCRAPもいよいよ創刊3年目。 昨年大好評だった「ボードゲームとドイツビールの宴」に引き続き、今年もまた変わったパーティーをご用意しました。
めちゃくちゃにおいしいカレーと、複雑で明快なパズルと、謎が謎を呼ぶ脱出ゲームと、ビールと会話です。
テーマは「謎が深まれば、友情も深まる」です。今思いつきました。 そんなわけで、SCRAPの遊びに、どうぞご参加下さい。 スタッフ一同、心よりお待ちしております。
SCRAP編集長 加藤隆生
当時の公演情報はこちら
2007年7月7日(sat)
OPEN 18:00 START 19:00
料金 前売 2000円(+1drink) 当日2500円(+1drink)
場所 Inspiblo http://inspiblo.net/
主催 SCRAP http://www.scrapmagazine.com/
お問合せ SCRAP 075-211-4879ご予約は、お名前、チケット予約枚数を書いて下記までメール下さい。
info@scrapmagazine.com
調べていく中でわかったのですが、一番最初のリアル脱出ゲームからイベントの告知がmixiで公開されていたようです。
ある女子高の教室からの脱出(2007/9/30)
「~からの脱出」というタイトルが初めて使用された作品となった、リアル脱出ゲーム第2弾。京都SeeLフェアと呼ばれるイベント(場所:平安女学院)で行われた。加藤さん(33歳)が当時宣伝で書いていた記事がこちら。
あるビルディングからの脱出(2007/12/22)
制限時間が120分になり、1度の参加者が25人となった本公演。さらに、事前の説明にて「25人全員が力を合わせなければ脱出できない」と謳われている。
SCRAPがお送りするリアル脱出ゲームプロジェクトもついに3回目!
実際の空間の中から、さまざまなアイテムを駆使し、暗号を解き、謎を解いて脱出するというイベントです。 過去2回の脱出ゲームでは「楽しかった」という声の一方「短すぎるっ!!!」という悲痛な叫びもさんざん聞きました。
ああ、もうわかりました。 ならば今回は制限時間120分、さらに部屋の数も増え、激しくスケールアップしております。
しかも、今回は25人で力をあわせなくては脱出できません。十五少年漂流記よりも10人多い人数で脱出しなくてはなりません。
まあ、参加希望者が25人を割り込めば少ない人数でもできますが。あ、なんか微妙なこと書いちゃった。
とにかく、見知らぬ男女が25人で必死で脱出するこの異常な一体感を、どうぞ体感してみてください。 ただ、脱出するために幾多の暗号と、アイテムを使って謎を解き、みごと表の世界に出るのです。
あ、脱出に成功したチームにはSCRAP特製グッズをプレゼントします。 何をプレゼントするかは、今から考えます。
4:2008年
SCRAP株式会社化(2008/6/2)
フリーペーパー SCRAP 第23号の特集「株式会社のつくりかた。」に伴い、SCRAPが株式会社となる。取引先であるNHKから取引金額の関係で法人化の相談があったのがきっかけ。当時のインタビュー記事はこちら
HEP HALL からの脱出(2008/6/14~15)
1公演30名で行われた公演で初めての複数日開催。この時の公演は、現在異なりチーム制という仕組みはなく、「ソロか全員か」という形式だった。チケットの価格も前売1,500円、当日2,000円と最近と比較すると安い。
宝探しの宴(2008/7/13)
SCRAPの株式会社化とフリーペーパーの創刊4周年に伴って、企画されたイベント。謎を解きながら京都の街を歩き回る、現在の周遊型イベントの開祖。しかし、タイトルは宝探しとあるようにリアル脱出ゲームとは名称を変えている。
イベント終了後の加藤さんのブログはこちら
1000人の宝探し大会(2008/9/6)
先ほどのイベントを拡張して1,000人が同時にプレイできる形にした宝探しイベントです。初めての4桁人数が同時にプレイできるイベントです。
SCRAPブログ誕生(2008/9/10)
現在のとは別ですが、SCRAPの公式ブログが誕生しました。
こちらのブログは、各種イベントの紹介を行なうものです。
ボロフェスタでの脱出(2008/10/6~9)
マイナー過ぎて関係者も知らないリアル脱出ゲームです。mixiコミュを漁っていたら発見しました、
ライブハウスnanoで行われたイベントのようです。画像も見当たりませんでした。
SCRAP Produce 龍谷大学学術文化祭殺人事件(2008/11/1~4)
SCRAPが制作ではなく、初めて監修した作品です。学生団体とのコラボはSCRAPでも数える程しかなく、その先駆けです。
SCRAP Produce 純情可憐な宝探し大会 in SeeLフェア 清く美しくトレジャーハント in 平安女学院(2008/11/2)
平安女学院での第二回目となるイベントです。龍谷大学とかぶっている期間で実施されたイベントですね。こちらは周遊型の謎解きのようです。
HEP HALLからの脱出 2(2008/12/19~21)
HEP HALL第2弾ですね。こちらのイベントは、HEP HALLの公式サイトにて参加ネタバレレポートがアップされておりますので、ご覧ください。
本イベントの形式は、全員で1チームのイベントでした。
5:さいごに
リアル脱出ゲームが始まってからの最初の二年間のみご紹介してみましたが、いかがだったでしょうか。
個人的な感想としては、こんなにやっていたのか…です。この辺りの話は、研究会内でもほぼ参加されたことのある方がいないため検索が中心です。次回以降は、実際に参加された経験なども交えご紹介できればと思います。
では。